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教員紹介

 
増田 知子 
ますだ ともこ 

役職

教授

専門分野・担当

日本政治史

研究テーマ

近代日本の政治体制の歴史実証分析
 

所属学会

日本政治学会

略歴

青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得修了
東京大学社会科学研究所助手
横浜市立大学文理学部専任講師、助教授
名古屋大学法学部助教授、教授、1999年より大学院法学研究科教授
 

主要著作

『天皇制と国家』(青木書店、1999)、「明治立憲制と天皇」(『社会科学研究』41-4、東京大学社会科学研究所、1989)
「「立憲制」の帰結とファシズム」(『日本史講座』第9巻、東京大学出版会、2005) 
 

教員からのメッセージ

  近代日本の政治は西洋先進国を手本にして行われましたが、常に成功事例を追いかけることで効率的に発展していきました。しかし、1868年の明治維新から約70年で模倣の時代は終わり、その後は、「満州国」にみられる大陸帝国国家という「自尊自営」路線に転換します。しかしその転換の帰結はアジア・太平洋戦争の惨禍でした。この事実をどう考えるのかという課題は、未だ十分な解答を得られていません。冷戦崩壊後、日本では「歴史認識」が政治的イデオロギーと結びつき、歴史を材料にして、人々のネガティブな感情や無知につけ込んだ人種差別、排外主義の言論が公然と商品化され流通する事態を迎えています。しかし、「歴史認識」とは、そもそも、「何をもってよき教訓とするのか」という点にもっとも多くの知的労力が注がれるものであって、正しい認識を買えたり、ウエッブ上で読めたりするものではありません。さらに、「何をもって良き教訓とするのか」は、個人の好き嫌い、つまり嗜好で決まるのではなく、今日の日本と世界の状況についての客観的分析と理性的考察によって導かれるものであるはずです。したがって、今日の日本政治史を研究する意味は、世界と日本をめぐる現状への考察を伴いつつ、客観的歴史実証分析に基づいて「よき教訓」を探し出そうとするプロセスの営みであると考えます。